2019年12月7日土曜日

「哀歌」の記

バックグラウンド的なところで何かしらやったりはしてるのですが、なにぶんゆるくお絵描きという気分になることが少ない冬です。眠いし寒いし他にもいろいろと。

自己整理的な意味もあってなるべくこまめにブログは更新したいけど、書くことが少ないなということで最近作った本の話でも。


どシンプル。表題は「哀歌」になっていますが、旧約聖書の一節とは関係ありません。
表紙の紙はキュリアスパール146kg。PPを貼ってもらって、結果丁度良い質感になりました。多少背幅のある小説本なので表紙が硬いと困るんですよね。発色とかは全く考えていなかったのですが、地の色がある紙なのでもう少し凝ったデザインなりをすればデータとの相違とかを見比べて勉強する機会にできたような気もする。見ての通りデザインもへったくれもない表紙!その代わり紙のきらめきがよく出てます。


背幅は5.2mmくらいです。熾火に引き続き前後に遊び紙を挟んだりしてる。
中身をざっくり言えば、攻(ローレ)に堂々とおもちゃ呼ばわりされ、非人間的な扱いを受け続けて心身ともに消耗していく受(サマル)の話。そのくせハピエンにしてしまったので「哀歌」っぽさがあるかというとちょっと微妙なところですが、この題は特に終わりの想定なく文章を書き始めて保存する際につけたファイル名のまま変化していないのでそういうことになってます。当初ハピエンにするつもりがなかったってことですね。ついでに言えば本にするつもりも最初はなかった。


挿絵。顔が怖い。
ちなみに以前こちらの記事ではっつけてた時には目に黒が少ない仕上がりになってましたが、そのあとの時期に描いた「王様と孤児」の王様がこんな感じの目つきでニアピンなのが気に食わなかったのと、本編中でのこの時の表情の描写にはちょっとそぐわないかなと思ったのでこんな感じになりました。


挿絵その2。TwitterにもUPしたやつですね。
右側のページの文章でも読めますが、例の呪いにかかった情景です。逆さまにしようと思い立ったのは最初からだけど、作業中は描きにくいので完成してから反転したりしました。

 

この本に登場するロレサマ二人。
文中で名前が出るのはラストシーンだけ。というか書き溜め中は特に考えていませんでした。なにせ途中までずっとローレがサマルを人間扱いしない話なので、名前を呼ばないなんてのはその最たるものだろうと思って……名前を書かずに二人称や代名詞で表しつづける形式は「勇者の望み」でもやってますが、あっちは最後まで名前が出ないです。

もともと自分用に書き殴ってるだけのSSはいくつもあるのですが、データだと結局いつかはプラットフォームの消失や思わぬ保存事故で消えるものだと思っているので、アナログの形で残しておこうと思い立ったのが本を出したきっかけです。それでちょうど単体で本にできるだけの文量に達していて、属性的にネットにぽいと上げておくのが気恥ずかしい内容だったこの話に白羽の矢が立った次第。
今はこのお話の公開先を探しているところです。本にする際にだいぶ文章に手を加えてそれなりに見れるように整えたので、せっかくだからネット上でも読めるところにおいておこうかなと……なるべくパスワード付きで。
あと個人的な事情ですが、届いた本の予備が手元に置くぶんをよけてもちょこっとだけ余りがあるので、気に入った人がいれば誰か本をもらってくれないかなというやましい目算もあったりします。そのためにはまず話を読んでもらわないと欲しいかどうかの決めようもありませんし。内容も獣*やら出産、他リョナ的な描写もかなり盛りまくってますし。

そんな感じの話でした。とりあえず試し読みを作る選択肢もありそう。
もしも絶対好きな自信があるから送ってくださいという人がいたらメッセージなりでご相談をお願いします。

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